「私達はお客様の幸せ土台作りを通して社会に貢献する」

1.早く(スピード)

迅速に対応する

早く作る

2.品質(クオリティー)

綺麗に仕上げる

精度にこだわる

3.安全(セイフティー)

安全が全てを最優先する

頭インタビュー   「住」業界は今!?


The Top Interview

【住宅関連企業】
代表取締役 泉 英樹(IZUMI HIDEKI)

有限会社大泉建設
■愛知県刈谷市新富町
●事業内容/住宅の基礎工事関連

『暮らし』の土台となる家。そこに携わる住宅業界が担う社会的責任の大きさは言うまでもないが、それゆえの誇りと使命感が問われる仕事には何があるのだろう。

今回は、文字通りの土台部分を企業に依頼し、業界の今後と人材作りの課題を伺った。

-----泉さんは、23歳でこちらを設立されたとのことですが、業界入りのきっかけは?

子供の頃から、親に「学校の勉強なんかしなくていい。手に職をもて。職人になれば一生食いっぱぐれることはない」と言い聞かされてきたんです。
それで16歳の時に大工になろうと、とある工務店に入ったのが始まりでした。ただ、そこは基礎工事・土木工事がメインで・・・家そのものを作る訳じゃなかったんです。ハメられたと思いました(笑)。でも若かったし、なにより会社の雰囲気が良かったんですよね。

-----こちらの仕事を簡単に言うと、家を建てる土台部分を作る、ということですよね。

型枠・鉄筋・左官工事の3つからなる、いわゆる基礎工事です。今ではリフォーム工事や外構工事などもやりますが。自分達の作ったものがカタチになる=作品を残すという感覚が、やりがいになっています。

-----家は街並を作る。その街並の基礎に携わる訳ですからね。

一番嬉しいのは、私達の次の工程である大工さんから『いい仕事してるね』と言われること。同じプロから認められる喜びというのは大きいですね。

-----ところで、住宅業界の現状はどうでしょうか。いわゆる『欠陥住宅』などのシビアな問題もあるようですし、少子化でパイ自体が小さくなると懸念する声も多いですが。

本物志向より強くなっているのは事実です。施主様のご要望も、知識も高くなっていますし。結果として、いいものを提供できなければ生き残れない状況にありますが、それはむしろ、ウチには勝機。仕事は確実に増えています。弊社も今年で9年。当初は従業員2人、売上1千万からのスタートでしたが、今は18人で2億5千万。
施工数も月2~3件だったものが20件程と、確実に増えていますからね。

-----本物志向による業界の淘汰で、常に高いところを目指す御社に仕事が来る、という構図なんですね。こちらの強みと言いますか、特長としては?

同業では2~3人規模の会社が多い中、ウチは比較的大所帯。お客様(依頼する側)からすれば、打ち合わせに専念できるスタッフがいるとか、やれる工事の範囲が広いとかをメリットと感じて頂いてるのでは。もちろん、今後も高まるニーズに応える努力も必要だと思っています。一つひとつ経験を積んでいって、さらに上を目指したいですね。

-----御社の成長理由が、業界の実情自体にあることは分かりました。しかしそれは、人材に左右される部分も多いはず。多くの企業からは『若手社員の意識が低い』との声をお聞きします。こちらは泉さん(32歳)も含め若い方が多いですが、その点はいかがでしょうか。

ウチではそれは感じません。でもね・・・高望みしてもダメだという気持ちもあるんですよ。若い奴は遊びたい盛りなんだから、仕事をする訳がないと(笑)。
子供を育てるようなつもりでコツコツと教えて、少しずつ引き上げていく姿勢が大事なんです。つまり若手ではなく、会社の器こそが問われていると。

-----社員を活かす側の責任ということですね。

カギとなるのは『適材適所』です。私は私が得意なもの・営業を担当し、社員を動かすのが上手い奴には教育を任せています。それが本当にスゴイんです。
まさに人を見るプロ。期待をかける社員にはプレッシャーもかけてしまうものですが、それが社員自身の伸びる力を疎外する場合もあります。彼は、それを熟慮している。
誰と誰を組ませればバランスよく仕事ができるか、刺激しあって伸びるかということも。今の会社があるものも彼のお陰。頭があがらないですね。
働く環境もそうです。工場の屋根の下でくすぶっている人に、外でやる仕事・身体を動かす仕事の気持ちよさをぜひ知って欲しい。何にしても、自分のやれること、やりたいことをやればストレスはない。自分の役割を全うすることで、伸びる人材に不可欠な『責任感』も生まれてくる。信頼関係と居心地のよさがあれば、笑顔で仕事ができるんじゃないですか。とにかく、メチャクチャ笑っていたいんですよ(笑)。